2008年10月15日

Whitesnake「The Deeper the Love」

ほわすね.JPG

omoide coffy.JPG
先日銀座一丁目で仕事があったので、
日比谷線ひとつ先の駅である築地で下りました。
大学卒業後、新卒で入社した会社が築地にあったため、
何かと思い出のある地であります。

もう、その会社に入社したのが12年前と、
自分が歳をとったのを実感してしまいます。
営業配属だった自分は、とにかく新規クライアント獲得の日々…。
社会の現実を目の当たりにした、今思えばイイ経験でした。

新規クライアント獲得のために、様々な会社にアポを取る訳ですが、
1週間で3件アポが取れれば上出来でした。
アポが取れなければ、ひたすら資料集め.....
当時23歳の自分は、結構四苦八苦の毎日だったのを覚えています。
アポが取れなければ、会社を出る理由が無いので、
築地周辺で、トボトボ昼飯を食べていたワケなんですが、
そんな当時の自分を癒してくれたのが、築地茶房のコーヒーゼリーでした。

12年振りに訪れてみたら、店内は当時のままであり、
ボリュームあるコーヒーゼリーも健在であり、当時と同じ200円!!!!
一人暮らしを始めたばかりと、がっかりな初任給だったので、
この低価格は、それはそれは嬉しかったです。
働く疲れを知った頃だけに、ほろ苦さと甘さがブレンドされたコーヒー・ゼリーに、
なんとも言えない安堵感をもらっていましたね.....

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築地茶房から、銀座一丁目へ向かう途中に、中村屋というお店があります。
ココのランチ・メニューに「わらじメンチ定食」って言う、
ボリューム満点の定食があって、そこも御用達でした。
文字通り、わらじのようなデカイ、メンチカツを堪能できます。
仕事終わりに、先輩や同期たちと酒を飲んだ思い出も、中村屋にはあります。

今の仕事に就くまでに、幾分遠回りしてきましたが、
当時の経験も、僕の血となり肉となった素敵な思い出であり、
自分の年輪として大きな役割として刻まれています....。

築地茶房
中村屋

さてさて、間もなくホワイトスネイク、デフ・レパードの
夢のダブル・ヘッドライナー・ツアーが行われます。
ブリティッシュ・ハードロックを代表する両雄の雄姿を、
いっぺんに堪能できる、最高のステージが、いよいよ来週10月23日、
聖地、日本武道館2DAYSを皮切りに、大阪、名古屋のジャパン・ツアーが開催。
そんなワケで、今週ホワイトスネイク、来週デフ・レパードをフィーチャー。
頂点を極めた両バンドを請謁ながら、ピックアップさせていただきます。

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本日のホワイトスネイクは、ご存知第三期ディープ・パープルのヴォーカリスト、
デヴィッド・カヴァーディルを中心とした、
イギリス、ノース・ヨークシャーにて1977年に結成されたバンド。
カヴァーディルがイアン・ギラン脱退後のパープルに加わったのが、
1974年発売のパープル通算8枚目となる大名盤「Burn」(邦題「紫の炎」)から。
同期加入メンバーには、歌唱力も抜群のベーシスト、グレン・ヒューズ。

カヴァーディルは、1974年から1975年という短期間において、
3枚のパープルのアルバムに参加している。
しかし、1975年の10thアルバム「Come Taste the Band」で、
パープルの頭脳でもあるリッチー・ブラックモアが脱退し、
故トミー・ボーリンを迎えてからが、バンド内が空中分解…。
結局1976年にディープ・パープルは一回目の解散となってしまう。

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既に、リッチーはロニー・ジェイムズ・ディオと共にレインボーを始動。
カヴァーディルも自ら、ホワイトスネイクを結成し、
1977年から1991年までに9枚のオリジナル・アルバムを発表。
当初はブルース色強いバンドであり、カヴァーディルは、
そんなホワイトスネイクのサウンドを“プログレッシヴR&B”と提唱していた。

初期ホワイトスネイクを支えていたのが、
ギターのミッキー・ムーディー&バーニー・マースデン、
ベーシストは元VOWWOWでもあるニール・マーレー。

大手レーベル、ゲフィンと契約するものの、1978年の1stアルバム「Snakebite」、
ビートルズの「デイ・トリッパー」のカバーが収録された2ndアルバム「Trouble」、
盟友ジョン・ロードを迎えた1979年の3rdアルバム「Lovehunter」までは、
正直、セールスには恵まれておらず、苦悩の期間であった。

そして、デビュー2年目の4thアルバム「Ready an'Willing」にて、
パープル出身のドラマー、イアン・ペイスを迎え、
ようやくゴールド・ディスクを獲得したのである。
このアルバムには、彼らを代表するナンバー「Fool for Your Loving」が収録。
B.B.キングの楽曲からヒントを得たと言うこのナンバーは大ヒットを記録。
そして、このナンバーが時を経て、新たなアレンジで生まれ変わり、
我々世代に浸透したのが、今回のピックアップ・アルバム
1989年発表の9thアルバム「Slip of the Tongue」である。

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「Slip of the Tongue」時のメンバー・フォト。
右からドラマーのトミー・アルドリッヂ、
そしてヴォーカリストのデヴィッド・カヴァーディル、
なぜか、カメラを持っているのが、ご存知スティーヴ・ヴァイ、
そして、エイドリアン・ヴァンデンヴァーグとルディー・サーゾ。
非常に、バンド内に心地よい風が吹いているかのような楽しそうなショット。
そして、ブリティッシュ臭さ溢れていたホワイトスネイクが、
テクニカル・ギタリスト、ヴァイを迎えたと言う、衝撃的メンバー編成であり、
ヴァイを受け入れられたホワイトスネイクのハードロック・シーンの
頂点を極めた故の自信と、飽くなき挑戦が垣間見える時代なのである。

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そう、彼らがハードロック・シーンの頂点を極めたキッカケは、
7thアルバム「Slide It In」から、コージー・パウエル、ジョン・サイクスを、
メンバーに迎えてからのことである。
皮肉にも、リッチー・ブラックモア率いるレインボーの
初期作品ほとんどに関わったコージー・パウエルと、
以前ココでも紹介したタイガース・オブ・パンタン、そしてThin Lizzyと、
着実にギター・ヒーローの仲間入りとなっていたジョン・サイクス…。
攻撃性を兼ね備えたドラマーとギタリストを迎え入れることにより、
今までのホワイトスネイクのサウンドに切れ味が増したのかもしれない。
また、他バンドで活躍していたプレイヤーを起用することにより、
従来のマンネリなサウンドを払拭させるアイディアとエッセンスが組み込まれたのかも。
そして、そのアイディアに難なく対応できるカヴァーディルの
ヴォーカリストとしてのポテンシャルの広さを、
カヴァーディル自身が気付き、コージーやジョンに委ねられたのかもしれない。
とは言っても、所詮カヴァーディル帝国のホワイトスネイク!!!(笑)
メンバー・トラブルは絶えないのである.....。

WSB.JPG結局コージー・パウエルやジョン・ロードが脱退し、
3年の制作期間を経て完成したのが、
多くのハードロック・ファンが、
コレをキッカケにHR/HM信者になったであろう、
ロック史に残る名盤とも言うべき作品、
1987年発表、通算8枚目となる「Whitesnake」。
邦題は「サーペンス・アルバス〜白蛇の紋章〜」。
Serpens Albus(サーペンス・アルバス)とは、
ラテン語でWhitesnakeって意味だそうだ。
この名盤を生んだ影の功労者は、
間違いなくジョン・サイクスである。
なのに!!!ジョンはレコーディング終了後、
無情にもカヴァーディルから解雇通告!!!
「Here I Go Again」、「Crying In The Rain」は、
彼らの6thアルバム「Saints & Sinners」の
収録楽曲を再レコーディングしたものではあるが、
その2曲以外は、ほとんどジョン・サイクス節炸裂。
解雇されたジョンが後に結成した
ブルーマーダーの1stアルバムを聴けば、
「サーペンス・アルバス」の功績が伺えてしまう。
さて、素晴らしいアルバムだけに、
4曲もシングル・カットされ、どれもが大ヒット!!!
ビデオ・クリップには、急遽召集された、
エイドリアン・ヴァンデンヴァーグ、
ヴィヴィアン・キャンベル、ルディ・サーゾ、
そしてトミー・アルドリッヂがPVに出演し、ツアーも敢行された。
ヴィヴィアンにジョン・サイクスの音が似合わないのが悲しい(笑)

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僕にとっても、この「サーペンス・アルバス」は思い出の一枚であり、
ハードロックの世界に誘ってくれたアルバムであるのは事実です。
時々、「何をキッカケに、メタルとか聴くようになったの?」
っと訊かれたりすることがあります。
その際に答えるエピソードに「サーペンス・アルバス」が必須なんです。

忘れもしない、僕が14歳の中学二年生の時でした....。
学校行事で僕らの学年で、山梨県西湖のキャンプ場に行った時です。
それぞれグループ分けして、バンガローに泊まり、
自炊などをしながら、楽しい野外体験の授業です。

初日の夜…
多目的集会場のようなフロアに、
全学年が集まりレクリエーションをしていました。
その時、とある先生が我々の前に出て、こう言いました…

「おーーーい、誰かみんなの前で出し物するやつはいないか??」
もうすっかり、女の子を意識し、髪型なんかも気にし始めた、
青春真っ只中の我々は、気恥ずかしいと言う気持ちが芽生えてしまい、
誰もみんなの前に出たりはしませんでした…

っと、その時!!!!
とある男が…「先生、僕やらせてもらいます」っと言いやがった…。
彼は、とある超有名人の孫であるK君…。
K君は、真っ赤なラジカセを片手に、颯爽と160人ぐらいの前に現れた。

みんなの視線が彼に注がれる…
しかし、彼は動揺した様子は微塵もない.....
そして彼は、みんなの前ででかい声で言った.....

「今からホワイトスネイク物まねします♪」

っと言った瞬間に、ラジカセの再生ボタンをパチンと押した!!!
すると、ブーーーーン!!!!デデーーン デデーン キュイーーン!!! ブーン!!

そう!!!ジョン・サイクスの分厚いレスポールのグリスサンドが高らかに始まる
大名曲「Still Of The Night」が流れ始め、彼はエア・ギターをしたのだ!!!
そして、カヴァーディルのヴォーカルを口パクで歌マネをし始めた!!!

K君は「Still Of The Night」のPVを、一人で再現したのだっ!!!(笑)
もちろん、あの間奏パートのバイオリンのサウンドも、
エイドリアン・ヴァンデンヴァーグになりきってバイオリンを弾いていた!!!

会場は大爆笑なんだけど、彼は汗びっしょりでホワイトスネイクを
ノンストップで熱演!!!
僕は、声に出して言ってしまいました
「かっけーーーー!!!!」
彼への嫉妬と尊敬の意が一気に膨れ上がったのを覚えてます(笑)

「終わりですっ!!!」
っと、あの6分ぐらいある「Still Of The Night」を完全再現し、
フラフラに元の場所へと戻るK君…。会場は盛大な拍手!!!!

その日のうちに、僕は彼のところへ行った。
朝:「ねぇ、あれ誰が歌っている歌なの??」
K君:「だから、言ったじゃん、ホワイトスネイクって」
朝:「かっこいいねぇ」
K君:「あぁ言う音楽、アサトも好き?」
朝:「おおっ!!!超カッコ良かったよ!!!」
K君:「んじゃあ、来週テープ貸してあげるよ」

翌週、K君は2本のテープを貸してくれた…
1本は「サーペンス・アルバス」、もう一本はメタリカの「メタル・ガレージ」!!!(笑)
メタル初心者である僕にとって「メタル・ガレージ」は難しかったけど、
そんなK君とホワイトスネイクの出会いにより、
僕は、ハードロックの虜になったんだよね....

WS joined SV.jpg
さて、話は戻って本題のホワイトスネイクに…。
「サーペンス・アルバス」の大ヒットにより、染めた金髪も落ち着いた
デヴィッド・カヴァーディルも、ツェッペリンのパクリだ!!!
…なんて言われつつも、“元ディープ・パープルのヴォーカリストのバンド”
っと言うレッテルから払拭され、絶対的なポジションを確立した。
そして「サーペンス・アルバス」により、アメリカ進出は大成功したので、
ホワイトスネイクは更なる飛躍を求めて、スティーヴ・ヴァイと言う、
個性が強すぎるギタリストを迎え、1989年「Slip of the Tongue」を発表。

「サーペンス・アルバス」の聴きやすさは、
ジョン・サイクスのメロディ・メイクのセンスが軸となっているのだが、
もうひとつ、ヒットチャートに食い込んだ理由としては、
希代のキーボディスト、ドン・エイリーの存在も大きかったハズ。
エイティーズ独特のキーボード・サウンドが違和感なく、
「サーペンス・アルバス」の楽曲陣に注入されていたことも、
親しまれた要因のような気がしてならない.....
また、その鍵盤サウンドを取り入れた成功には、エイジアやジャーニーと言った、
産業ロック・バンドを多くプロデュースしたマイク・ストーンの功績も大きい。

よって、純粋なロック・バンドのサウンドよりも加工された音色…
エフェクトを駆使したサウンドこそが、成功の鍵だとカヴァーディルは睨んだのでは??
ヴァイの知名度を利用して、セールスにあやかる気なんかは、
カヴァーディルには、さらさら無かったと思う。
ヴァイならではのIbaneze特有の近未来的エフェクト・サウンドが、
ホワイトスネイクならではの“産業ロック”を確立できると思ったハズ。

そんなヴァイの加入ニュースは、「Slip of the Tongue」発売前から話題となり、
当然ながら賛否両論の嵐が巻き起こった…。
そりゃそうだよね、デヴィッド・リー・ロスの「Just Like Paradise」のPVで、
スティーヴ・ヴァイはハート型のダブル・ネックのギターを弾いていたんだから(笑)

そんな「Slip of the Tongue」は「サーペンス・アルバス」に次ぐ、
ホワイトスネイク歴代アルバムで、2番目に売れた作品となった。
控えめとは言えど、やはり個性が光まくるヴァイのギターではあったが、
カヴァーディルの高音ヴォーカルに磨きが掛かっていたこともあり、
エッヂが効いていて爽やかで、広がりのある楽曲が多かった。
ヴァイの個性を大事にしながらも、「サーペンス・アルバス」で得た経験を継承した、
練りこまれた素晴らしい完成度を誇るアルバムだと思う。

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「Slip of the Tongue」からは、5枚シングル・カットされた。
今回のピックアップ・ソングは、そのうちの1枚で、
10月下旬の秋にピッタリなバラード・ナンバー
exclamation×2「The Deeper the Love」exclamation×2

話は変わって、ホワイトスネイクと言うと、彼らのPVに必ず出ていた、
カヴァーディルの当時の奥様、トーニー・キテインが思い浮かぶ。
そんなに美人とは言えない彼女だが、抜群のプロポーションを持つ女優さんである。
実は、ラットのデビュー・アルバム「RATT」のジャケットに出ている、
白いネズミが絡みつく妖艶な足は、彼女の足なんだそうだ。
その流れで、ラットの2ndアルバム「Out of the Cellar」(邦題「情欲の炎」)の
ジャケットにも出演している。
実はトーニーは、当時ラットのギタリスト、故ロビン・クロスビーの彼女だった(笑)

そんな、みんなに自慢したくなってしまうトーニーの魅力に、
カヴァーディルもメロメロだったんだろう…。
今回の「The Deeper the Love」のPVにも出演しちゃっている(笑)

この曲のメロディは僕の琴線ストライクの旋律なんだよね.....
全身に寒気が走って、ちょい涙が込み上げてしまう切なさと爽やかさがある。
このメロディで思い浮かぶのが、ボン・ジョヴィの「Without Love」。
走馬灯のように、当時の思い出が頭を駆け巡ってしまうバラード。

asato with rage.JPG
先日、アニメ版の映画「時をかける少女」を観ました。
さすが、評判が高かった作品だけに、素敵な映画でした。
だらしない性格の自分だけに、時間を戻せたらなぁ…
って思ってしまった映画でもありましたね.....
posted by 佐藤朝問 at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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