2008年05月29日

ANGRA「TIME」

あんぐら.JPG

m o t.JPG先日、2年前に公開された
「明日の記憶」を観ました。
日本が誇る名優、渡辺謙さん主演映画。
大手広告代理店の部長、佐伯が
突然若年性アルツハイマーに襲われ、
これからの自分の生き方を問う話題作。
萩原浩氏の同名小説を
渡辺謙さん自らが映画化を切望し、
堤幸彦監督が手掛けた映画。
渡辺謙さんは、この映画で主演男優賞を受賞。
アルツハイマーの夫を支える妻を演じた、
樋口可南子さんの名演も必見。

リアルなサラリーマン像の描写、
働きたくても働けない苦悩…
男性にはグッと来てしまう映画でした。

僕は、このブログを始めてから、自分の記憶を手繰り寄せてきている。
ピックアップ・アーティストの思い出、エピソードを思い返すと、
様々な情報が僕の頭を駆け巡り、その情報が正確なのかをネットで調べる。
すると僕の知らなかった情報が見つかったりする。
結果、毎度ながらブログが膨らみまくってしまう、こんな流れが、今のMETAL無頼漢....。

僕にとって、意味のない記憶や、人生に不必要な記憶、
はたまた忌わしい記憶など沢山ある。
これは誰しもがそうだとは思うんだけど、
特に思い出したくもない記憶なんかは、
自分を戒めるための教訓であり、そんな記憶を照らし合わせながら、
人って失敗を繰り返さないようにするんだよね....。

んじゃあ、メタル・ミュージックを聴いてきた、体験してきた、
ライナーノーツを読みまくった、友&愛でCDを借りまくった....
そんな趣味における情報収集による記憶って、
ぶっちゃけ、これからの人生に不必要なのかもしれない。

最近は、「メタルって…」って軽視する人も僕の周りでは多いし、
メタルを知らなくたって、趣味は音楽鑑賞って履歴書に書ける。
核である「音楽」が兼ね備える、歴史、ルーツの奥深さがそこにあり、
細分化が著しく激しい、唯一の文化である「音楽」の素晴らしいところかも。

ましてや日本人って情報過多な国だけに、新しいものに敏感。
そんな国に育った我々は、年齢を重ねることにより、
趣味が変わったり、はたまた原点回帰しちゃったりと複雑である。
流行を追う、追わないによって、男の「価値観」、「ビジョン」が意外と決まったりもしちゃう。
これらを踏まえた結論は「メタル」って圧倒的に、
古い!暑っ苦しい!汚い!キモイ!って言うポジションの音楽なんじゃない?(笑)

長々と愚痴っぽい綴りになってしまったけど、これも僕の「記憶」による見解なんだよね。
ただ、僕がもし、アルツハイマーとなって大切な人の名前を忘れてしまったり、
楽しかった思い出の記憶が無くなるのは、とっても悲しいことだけど、
メタルを夢中で聴いていた頃得た、全ての記憶は、ナンセンスで、
柔軟性が無いモノかもしれないけれど、無くなってしまっては、
僕自身のアイデンティティが失われてしまうのではないかと思うくらい悲しい事かも。

渡辺謙さん演じる佐伯の記憶に、どんどん穴が開いて行く様を観てたら、
ふと、こんな事を思ってしまい書いてしまいました。

さてさて、本題に入り、5月最後のアーティストは、ブラジル出身のアングラ。
今年の1月末で紹介したヴァイパーの際に、彼らに触れましたが、
今月紹介しようと思います。
2006年のラウドパーク、昨年はブラインド・ガーディアンとのジョイント・ツアーと、
日本でのライヴを精力的に活動しているバンドであり、絶大なる支持を得ている。

1991年の結成から、現在までにオリジナル・アルバムを6枚、
ライヴ・アルバムを2枚発表しており、
2〜3年間隔でアルバムを制作し、どれもが、じっくり作りこんだ作品ばかり。

そんなアングラの、今回のピックアップ・アルバムは、1993年発表の
彼らの記念すべき1stアルバム「Angels Cry」!!
デビュー当時のバンド・メンバーの平均年齢は22歳と、ほぼ僕と同い年のメンバー。

'93 hr&hm news.JPG
1993年…ちょうど僕が20歳になった頃…。
1992年にNIRVANAが初来日公演を、中野サンプラザで敢行し、
すっかり、ロック・シーンはグランジへと傾いており、
メタル・ミュージックが衰退していたのが、90年代初頭…。
でも、93年を紐解いてみると、結構ハードロック、メタルの話題が豊富だった年だった。
ひらめきまずは、エアロスミスの「GET A GRIP」の発売。
「PUMP」から、実に4年振りとなった新作は、「Eat the Rich」を筆頭に、
6枚のシングル・ヒットをもたらした、ご存知大名盤。

ひらめきVAN HALENはライヴ盤「Live:Right Here,Right Now」をリリースし、
サミー・ヘイガーが歌う「JUMP」が初めてCDに収録された。

ひらめきデフレパードは84年から93年でのB-SIDEコレクション「レトロ・アクティヴ」を発表。
ガンズは、ダムド、T-Rex、ニューヨーク・ドールズなどのカバー集
「ザ・スパゲッティ・インシデント?」を発表。

ひらめき映画では、シュワちゃんの映画「ラスト・アクション・ヒーロー」が公開。
サントラには、AC/DC、デフレパ、メガデス、クイーンズ・ライク、テスラと、
豪華な鋼鉄サウンド・アーティストが参加した。

ひらめき残念だったニュースは、ブルース・ディッキンソンがメイデン脱退。
その後、メイデンは、元ウルフズ・ヴェインのブレイズ・ベイリーを起用。

ひらめきなんと言っても、この年は“新生”と呼ぶに相応しいアーティストが登場。
一躍話題を集めたのが、デヴィット・カバーデールとジミー・ペイジの夢の競演、
「カヴァーデール・ペイジ」の誕生。
ツェッペリン体験者から、僕ぐらいの二十歳の若造までもが興奮した。
そして、モトリーを離れたヴィンスがソロ・アルバムを発表。
スティーヴ・スティーヴンズと言う最強のパートナーを得た彼のアルバムは、
モトリーファンも納得の最高の出来上がりだった。
そんでもって、アンスラックスの再始動....。
ベラドナ脱退後、アーマード・セイントのジョン・ブッシュをヴォーカリストに起用。
アルバム「サウンド・オブ・ホワイト・ノイズ」を発表!!!
個人的には、93年のビッグ・ニュースはアンスラックスだったなぁ...。
ベラドナ派が多かったと思うけれども、シングル「ONLY」にはノックアウトでしたねがく〜(落胆した顔)

こんな話題てんこ盛りの1993年にアングラは登場した。
しかし、デビュー・アルバム「Angels Cry」は、ゴールド・ディスクを獲得ぴかぴか(新しい)
一躍メタル・シーンの注目アーティストとなったわけだ。

らんぐあ.jpg
スピットファイヤーに在籍していた、ギターのラファエル・ビッテンコートと、
ドラムのマルコ・アントゥネスの二人から、アングラの基盤が始まる....。
ラファエルとマルコは、ヴァイパーを脱退したアンドレ・マトスを迎え、
その後、元ファイヤーボックスのベーシスト、ルイス・マリウッティと、
ギタリスト、アンドレ・ヘルナンデスが加入、1991年アングラが誕生した。
バンド名の由来は、ブラジル神話に登場する“火の女神”から....。
アンダーグラウンドの略じゃありません(笑)

さて、バンドが開始するやいなや、アンドレ・ヘルナンデスが即脱退....。
現在のアングラの中心人物でもあるリード・ギタリスト、
キコ・ルーレイロがギタリストとして参加。キコはこの時19歳....

アンドレ・マトスのハイトーン、キコのテクニカルなギター、
そしてクラシック要素強いナンバーを武器に、
ドイツの老舗レーベル、Limb Music Productsと契約。
っが、ドラマーのマルコ・アントゥネスがプロデューサーから解雇。
後のシージス・イーヴンのドラマーになるアレックス・ホルツヴァルトが、
レコーディングのみドラマーとして参加する。

貝反戦.jpgさて、名盤「Angels Cry」のレコーディングは、
実はドイツ、ハンブルグにある、
カイ・ハンセンのスタジオで制作。
ブラジル出身バンドでありながら、
何故か、ジャーマン風味を感じてしまう理由は、
まさに、ココにあるのだ。
その流れで、カイ・ハンセンがギタリストとして、
アルバム6曲目の7分強の壮大な楽曲
「Never Understand」に参加。
同曲には、ガンマ・レイの現ベーシスト、
ディルク・シュレヒターもギタリストで参加。
アコギは、ヘヴンズ・ゲイトのサシャ・ピート。
サシャは、アルバムのプロデュースにも関わっている。
こりゃあ、ゴールド・ディスクを獲得出来るワケだ(笑)

この「Angels Cry」には、ケイト・ブッシュの「嵐が丘」のカバーが収録。
そう、さんまさんの「恋のから騒ぎ」のテーマ曲として有名なナンバー。
キラキラしたケイト・ブッシュの原曲を情熱的にアレンジしている。
こんなナンバーをカバー出来るのは、やっぱアンドレ・マトスの
驚異的なハイトーン・ボイスあってこそ。

edie looking for nv.JPG因みに、前述でも触れた1993年に
ブルース・ディッキンソン脱退後のアイアン・メイデンは、
次のヴォーカリストを起用するため、
大掛かりなオーディションを実施。
最終的に3人の候補に絞り込まれた。
ドリーム・シアターのジェームズ・ラブリエ、
ウルフズ・ヴェインのブレイズ・ベイリー、
そして、アンドレ・マトスだったそうだexclamation×2
現アングラのヴォーカリスト、
エドゥ・ファラスキもオーディション参加者。
メイデンのプロダクション・マネージャーには、
気に入られたヴォーカリストだったみたい。

さてさて、この「Angels Cry」で、やはり一番の衝撃度高いナンバーは、
名曲中の名曲、「Carry On」ではないか??
アンドレ・マトスが手掛けた、プログレッシヴで、クラシカル、
そしてジャーマン・フレーバーたっぷりの疾走感溢れるナンバー。

ハロマルドリ.JPGこの曲を初めて聴いた印象は、
「あれっ?イーグル・フライ・フリー?」(笑)
極上のユニゾン編成のツイン・ギター、
タッピング・ベース&ドラム・ソロ
各メンバーの自己紹介をしているような演出(笑)
そして中盤では、マトスのキーボード演奏も絡み、
疾走感と壮大さが織り交ざり、
唯一無二の「アングラの世界」が築かれる。
「Angels Cry」が発売された1993年の前年、
1992年にドリームシアターが2ndアルバム
「Images and Words」が発売。
同年イングヴェイの「Fire & Ice」は、
オリコンチャート1位の快挙など、
「様式美」&「クラシカル」なメタルを好物とする
ファンが増大中だっただけに、
リリース・タイミングも良かったのかも。
この1曲で、同郷の先輩セパルトゥラと、並んでしまったぐらい勢いを感じたナンバー。

“おおおおっもう一回、「Carry On」を聴こう!!”
ってステレオの「REW」ボタンを押してリピートしてしまいがちなのは、僕も同じ(笑)
でも、「Carry On」の次の曲も、とっても素敵なナンバーです。
今回のピックアップ・ナンバーは、アルバム3曲目exclamation×2「Time」exclamation×2

アルバムの構成上有りがちな、3曲目はバラード?
って思わせる、しっとりしたアコギのアルペジオとストリングスから始まる「Time」。
この曲は、どちらかと言うとジャーマンっぽくなく、
アメリカ西海岸産ハード・ロックのような楽曲。

バラードからドラマティックに変調し、
メロディアス・ハードロック・ナンバーへと変わる。
アンドレ・マトスのハイトーン・ヴォーカルが、時折裏返っちゃう所が可愛らしい(笑)
中盤の行進曲のようなリズミカルなリフのパートは、
「川口浩探検隊」のテーマ曲を思わせる?…僕だけかしら(笑)
「Time」のPVを観ると、アンドレ・マトスが、
ジャーニーのスティーヴ・ペリーに見えてしょうがありませんわーい(嬉しい顔)

asato with nightranger.JPG
伊藤Pさん、なんとも嬉しい例えで、皮肉アリなコメントありがとうございます(笑)

ライヴ盤の「幻惑されて」...不気味なイントロダクションから始まり、
中盤で、激情的な流れへと変貌していきます。
そして、ダラダラとしたまったり感の世界…。
まさに、僕の独りよがりで、無駄が多い文章そのものかも(笑)
あっテキストリンクではなく、画像とリンクしてますよ。それじゃダメ?

そう言えば先日、「オマエのブログは読みたくなくなるよ!」って、
キャンシステムの元上司に、居酒屋で文句言われっぱなし(笑)

この間、電車の中吊り広告で、「東洋経済」って雑誌の見出しに、
「読みたくなる企画書の書き方」って特集が表記されていました。
ちょい買おうかなって思ってしまったくらい(笑)

確かに行間ギッチリで、かつ内容チンプンカンプン、
ラーメンの話題やら漫画の話題やらと脱線しまくる、
そんでもって、文章能力乏しい乱筆ぶり!!!
これは読みたくなるのも無理ないのは僕自身十分解っていますもうやだ〜(悲しい顔)もうやだ〜(悲しい顔)

この僕の暴走は、紛れもなく2月のアイアン・メイデンの紹介から!!
海外のサイトで情報収集するコツを知っちゃってから、
この暴走が止まらなくなってしまったんですよね。
まぁ週一更新のブログなので、1週間掛けて読んでくれれば嬉しいです。

ただね、「まぁ、オマエの努力は認めるよ!!」って言われたんだけど、
僕は努力しながら、このブログは書いていません。
日本のメタル・ファンの知識量の凄さは、僕は知っていますよ...
そんな方達とは肩を並べられるほどの身とは、恐れ多くて言えません(汗)
僕のメタルに対する偏った愛情が、ブログを加速してしまうだけなんです。
もうすぐ35歳になる独身男が、いまだにロックT着て、
カラオケではエア・ギターしちゃいます(笑)
そんな男のブログっぽいと、自分で勝手に美化しています。

音楽を聴かせずに、文章で魅力を伝えるのって、本当に難しいですよね....
伊藤政則氏、和田誠氏、BURRN編集部の皆さんは本当に凄いひらめき

このスタイルは、これからも続くと思います。
ただ歴史が浅かったり、一発屋バンドだったら比較的少なくなりますよ(笑)
これからも、よろしくお願いします。
あっ、ロックTシャツのブログは毎日更新していますんで、
こちらもお暇なときにでも遊びに来てくださいなるんるんるんるん
posted by 佐藤朝問 at 06:03| Comment(5) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
無頼漢は、ページを開いた時、
まず最初に文章の長さを見るというクセが付きましたw
僕もどちらかと言えば長文癖があったのですが
とてもじゃないけど敵いませんねー。
こうなったら、トコトンまで行って頂きたいです。

僕があげたANGRAのTシャツ、ちゃんと着て下さいね!!

ああ、荻窪に呑みに行きたい・・・
Posted by サイトウ(元)D at 2008年05月29日 13:02
いやいや、もうあさと師匠のブログ読者キャリアが長い当方としては短いブログじゃ逆に読む気が進まなくなるくらいでございます。これからもこのラーメン次郎ばりのボリューム維持でお願いします! 大作好きにとってはこれくらい読み応えがあって良いですよ。(気分は殆どプログレファンみたいですな…。)

今回もあえて「Time」ってのが渋いっすね!「Carry On」や「Evil Warning」じゃないってのがイイ!
Posted by せんちねる佐渡 at 2008年05月30日 00:22
明日の記憶は、最初まずいかなと思いながらも賞背で読んでやっぱりキツくて、でも映画が決まったらやっぱり観たくなって観に行ってやっぱりキツくて泣いてどうしても重ね合わせてしまうんだけど、小説も映画も心に深く突き刺さります。

マトス、来週のAvantasiaのライヴで来ます。愛するEdguyのトビアスのメタルプロジェクト「Avantasia」に参加しているミュージシャンが一緒に来るの。参加してる人全員ではないけどね。誰が来るのかちゃんと把握してないけど、鳥肌モンです。あさとさんも知ってるメンバーがたくさんいると思うのでチェックしてみて下さいな。せんちねるさんもAvantasiaは知ってるはずよ。
Posted by な at 2008年06月01日 23:12
I’m really enjoying the theme/design of your site.
Posted by lunette de soleil at 2013年07月14日 09:30
I’m really enjoying the theme/design of your site.
Posted by birthday gifts at 2013年07月30日 07:25
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